【フォニックスのルール】初心者向け!まずはここをおさえればOK!
こんにちは!「音」から学ぶ英会話 e-phonics Academyの坂下えつこです。
海外では当たり前に学ばれている英語の文字と音のルールを学ぶ学習法「フォニックス」。
残念ながら日本ではまだまだ知られていないので、実際に「フォニックス」を学びたい!と思ってもなかなか学べる場所が少ないのが事実です。
ひとことに「フォニックス」と言っても実はいろいろなルールがあります。
ここでは、まずは英語の世界の仕組みを知るうえで、ここだけおさえればOK!という代表的なルールを解説していきます!
- 1.アルファベットの「音読み」
- 2.音読みを足して読む「音の足し算」
- 3.フォニックスのルール「サイレントE」
- 4.フォニックスのルール「礼儀正しい母音」
アルファベットの「音読み」
日本の学校では、ABCのアルファベットの読み方は、「エー、ビー、シー・・・ゼット」という1つの読み方しか習いません。
この学校で習った読み方をフォニックスでは「名前読み」と言います。
実は、アルファベットにはこの「名前読み」だけでなく、もう一つ別の読み方が存在します!
それが「フォニックス」で最初に学ぶ、アルファベットの「音読み」と呼ばれるものです。
ABC・・・のアルファベットには2つの読み方があり、各アルファベットの「名前読み」「音読み」は次のようになります。
- A、エー、ア
- B、ビー、ブ
- C、シー、ク
- D、ディー、ドゥ
- E、イー、エ
- F、エフ、フ
- G、ジー、グ
- H、エイチ、ハ
- I、アイ、イ
- J、ジェイ、ジュ
- K、ケイ、ク
- L、エル、ル
- M、エム、ム
- O、オー、オ
- P、ピー、プ
- Q、キュー、ク
- R、アール、ゥル
- S、エス、ス
- T、ティー、トゥ
- U、ユー、ア
- V、ブイ、ヴ
- W、ダブリュー、ゥウ
- X、エックス、クス
- Y、ワイ、ユ
- Z、ゼット、ズ
今回は説明の便宜上「名前読み」「音読み」ともにカタカナで表記しましたが、実際は英語の音ですので、カタカナの音とは異なります。
各文字の正しい「名前読み」「音読み」はこちらの動画でご確認下さい。
注意!この学校では習っていないアルファベットの「音読み」を知ることはとても大切ですが、カタカナで覚えるだけでは意味がありません。
詳しくはこちらをご参考下さい。
参考:【大人向け】フォニックス表、使い方を間違えると効果なし!?
音読みを足して読む「音の足し算」
各アルファベットの「音読み」が分かったら、それを使って単語を読むことができます。英単語の基本の読み方は各文字の音読みを足して読む、「音の足し算」です。
box=何となく「ボックス」 ローマ字読みでbo=「ボ」と考えるのはNG。
このやり方で英単語を読んでいるとずっとカタカナ発音から抜けられません。
英語でboxを読みたい時は、
- box=bの音読み+oの音読み+xの音読み
実際に「音読み」を使って、「音の足し算」での単語の読み方はこちらで解説しています。
フォニックスのルール「サイレントE」
英単語の基本の読み方は先ほどお伝えした「音の足し算」です。しかしすべての単語がこの基本の読み方で読めるわけではありません。
英語の世界には他にもいろいろなルールが存在し、この基本の「音の足し算」といろいろなルールを組み合わせていきます。
代表的なルールがこの「サイレントE」です。皆さんの知っている単語にもこのルールが使われているものがたくさんあります。
例えばName。
音の足し算の場合:Name=Nの音読み+aの音読み+mの音読み+eの音読み = 「ナメ?」
英語の読み方の基本、音の足し算では単語が読めませんでした。
「サイレントE」のルールが使われている単語は身近なものでもとってもたくさんあります。
ローマ字読みだと違うのに、なんでこの綴りになるんだろう?と不思議だった方も多いかもしれませんね。
Take → タケ✖ Take
Like → リケ✖ Like
Cute → クテ✖ Cute
Eve → エベ✖ Eve
Note →ノテ✖ Note
Nameの場合は「サイレントE」というルールを使って読んでいきます!
フォニックスのルール「サイレントE」とは?
単語の語尾が、母音+子音+eの並びになっていたら、「サイレントE」を使うことができます。
このルールを使うと、次のような音の組み合わせになります。
- 「サイレントE」なので、最後のeの文字がサイレントになる(サイレント=静か=発音しない)。
- そしてさらに、母音の部分が基本の音読みではなく、学校で習った読み方=名前読みに変わります。
- N(音読み)+a(名前読み)+m(音読み)+e(サイレント=発音しない)
- ヌ +エイ +ム +(発音しない)=ネイム
ポイントは、単語の中で後ろ3文字が母音+子音+eで並んだら、最後のeの音が消えて、母音が名前読みに変わる!です。
正確な音は動画レッスンにてご確認ください。
フォニックスのルール「礼儀正しい母音」
先ほどの「サイレントE」に似たルールがもう1つあります。それが「礼儀正しい母音」というルールです。
フォニックスのルール「礼儀正しい母音」とは?
単語の中で母音が2つ並んでいたら、「礼儀正しい母音」を使うことができます。
このルールが使われている単語にはこのようなものがあります。
Tea
Meet
Speak
Pie
Fruit
どの単語も太字部分で母音が2つ並んでいます。
このルールが入ると、
2つ並んだ母音の後ろの文字の音が消えて、前の文字が名前読みに変わる、という変化をします。
ですので、次のような音の組み合わせになります。
- Tea=T(音読み)+e(名前読み)+a(発音しない)
「礼儀正しい母音」というルール名がいまいちピンと来ないかもしれませんが、こんなふうに考えると覚えやすいです。
母音さんが2人並んでいました。
母音さんたちはとっても礼儀正しいので、「私が前!」などと喧嘩はしません。
きちんと並んだ順で、しかも後ろに並んだ人は、「ここは前に並んだあなたが活躍していいですよ。私は静かに応援しますね。」と、
活躍を前の文字に譲ります。
Tea=T(音読み)+e(名前読み)+a(発音しない)
Tは子音なのでいつも通り音読みのまま、eとaで母音が2つ並びました。
2つ並んだ時、母音は礼儀正しく、活躍は前の人に譲る=前にいるeはaの分も活躍するので、通常の音読みではなく、名前読みに変身。aは応援に回るので音を消します。
ポイントは、単語の中で母音が2つ並んだら、後ろの母音は音が消えて、前の母音を名前読みにする!です。
こちらも正しい音は動画でご確認下さい。
より詳しい解説が動画でご覧頂けます。
「フォニックス」についてもっと詳しく知りたい方は、HPをご覧ください。
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