【これで身につく!】大人のフォニックス(英語発音)実践トレーニング3ステップ
リスニング力と発音力が大人でも短期間で劇的に変化する「フォニックス」での英語の「音」の学習。
最近はこの英語を「音」から学ぶ重要性がようやくクローズアップされてきました。
この記事では実際に大人が「フォニックス」での発音を定着させていくための具体的な方法をお伝えしていきます!
フォニックスとは?
まず最初にそもそも「フォニックス」とは何か、を簡単に説明しておきましょう。
「フォニックス」とは英語圏だけでなく、フィンランドなど世界で広く学ばれている英語の文字と音のルールを学ぶ学習法です。主に子どもが読み書きを学ぶのに用いられます。
日本の学校では、英単語の読み方下記のようになんの説明もなく丸暗記でした。
bag=バッグ cup=カップ pen=ペン
「bag=バッグ」と習いますが、学校で習った1文字ずつの読み方は「b=ビー、a=エー、g=ジー」。
こう習ったのに、なぜ「bag=バッグ」と読むの?という素朴な疑問を解決してくれるのが「フォニックス」で英語の文字と音のルールを学ぶことなのです。
詳しくは過去のこちらの記事をご覧ください。
大人がフォニックスを学ぶ必要性
テストや長文読解ではなく、「英会話」になった時には、きちんと英語の「音」を聞き取れる力、相手に伝わる英語の「音」で発音できる力が必要になります。
日本でも「フォニックス」は子ども向けと思われていますが、英語の「音」を理解できていない状況では、どんなに知識を蓄えても、実際には「聞き取れないし、通じない」ということになってしまいます。特に他の欧米の言語と違って、日本語と英語は発声方法や音の種類も大きく異なります。なので、日本人がどんなに頑張って英語を聴き続けても、なかなかすんなりと英語の「音」が入ってこないのです。
子どもが学ぶような基礎的なことから学ぶことは、一見遠回りに感じられるかもしれませんが、「基本なくして、応用なし」。まずは英語の基本を子どもと同じように、しっかりと身につけることが英語学習の第一歩とも言えるのです。
英語は大体聞き取れる、話す時も聞き返されることはほぼない、という方は必要ないですが、リスニングや発音に不安があるという方にはフォニックスは絶対に学ぶべき内容です。
大人のフォニックスはどう学ぶ?
「フォニックス」と、学ぶ必要性がわかったところで、次は実際にどのように学ぶか、です。やはりフォニックスは子ども向けの教材・スクールの方が圧倒的に多いです。
子どものように素直な心と姿勢で取り組める場合は、子どもと一緒にそれらで学ぶ方法もあります。しかし、だいたいの場合は日本語の癖が当たり前になってしまっていて、英語への切り替えが難しい状況です。また、日本人は日本語独特の発音・発声の癖があるため、それを排除しながら英語を新たに習得していく必要があります。ですので、日本人の大人向けのフォニックス学習をするのが最善策と考えます。
大人のフォニックスの効率的な学び方の過去記事はこちら
フォニックス実践3ステップ
実際に何をするのか?は大まかにこの3ステップです。
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①AーZの音読みをマスターする
②サイレントeなどのルールを覚える
③学んだ英語の音をとにかく何度も使う!実践!
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1つずつ実際のレッスン動画を踏まえながら説明していきますね。
①AーZの音読みをマスターする
フォニックスの基本は日本の学校では習わなかったアルファベットのもう1つの読み方「AーZの音読み」をマスターすることです。
学校でA(エー)B(ビー)C(シー)と覚えたように、それぞれの文字のもう1つの読み方(音読み)を覚えます。
この時に、カタカナで覚える、発音することはNG!口の形と、日本語とは違う英語の音を身につけます。
②サイレントeなどのルールを覚える
英語の世界で私たち日本人が知らないことは、「AーZの音読み」以外にもたくさんあります。
例えば、Makeはなぜ「メイク」と読むのでしょうか。初めてこの単語習った時、誰も「え、なんでマケじゃないの?」。
学校では子どもたちのこんな疑問に誰も答えくれませんでした。なので、私たちはよくわからないまま単語の綴り、読み、意味を全て丸暗記するしかありませんでした。
でも、フォニックスの様々なルールを知れば、英語の世界の単語の法則性わかるのです!
「中学生の時に知りたかった!」と多くの人が思う、「フォニックスのルール」。こちらも動画で解説しています。
③学んだ英語の音をとにかく使う!実践!
すでに単語や読みを知っている大人がフォニックスを学ぶ目的は、英会話などで実際に役立てるためです。
理論や部分的な音だけを覚えても、実際の単語や文章になったときにも応用できなければ大人のフォニックス学習は意味がありません。
子どもであれば「単語が読めてえらいねー!」となりますが、大人は英会話で困らないためにフォニックスで英語の「音」を学ぶのです。
そのためには知識を「知っている」だけでなく、自分のものとして「使いこなせる」必要があります。
水泳やピアノと同じで、クロールの手の基本はこう、楽譜の読み方はこう、と部分的な知識があっても、実践できなければ、水泳でもピアノでも活かせません。
英語も同じです。フォニックスで学んだことを総合して、「使いこなせる」ようになることが重要です。
(もちろん、部分的に学んだだけでも、それに関連する部分で英会話に大きな変化を感じられます。でも、フォニックスの効果を最大限に享受していただくために、ぜひここまで極めてもらいたいのです!)
実践練習は、文字や単語の発音だけでなく、文章での練習がおすすめです。
音読やシャドーイングもOKですが、これだと実践する量が少なくなってしまう人が多いです。
ですので、今回は気軽に繰り返し練習ができる方法を2つお伝えします。
実践練習方法①:フォニックスのルール、発音に注意して、簡単な英語の歌(童謡など)を歌う
英語は音のつながりとリズムが非常に重要な言語です。
動画には英語の歌詞も書いていますが、実際の英語での発音は日本人想像するカタカナの英語
♫トウィンクル トウィンクル リトル スター♫
とは全く違う歌い方になっています。
英語は単語で区切らず、音を繋げる ということがとてもよくわかります!
でも、これもフォニックスで学んだことを基本に実践していけば、カタカナでなく、英語の「音」で歌えるようになります。
カタカナ読みに慣れてしまっている大人は、最初は今までの読み方が出てきてしまいますが、フォニックスをしっかり意識して、繰り返し練習して慣らしていけば、必ずできるようになります。
学んだことを「実践する」のは、実は思っている以上に大変です。ですので、最初から会話や大人向けの難しい文章で実践しようとこだわらず、まずはシンプルな内容の繰り返しで実践力をつけることが習得への近道です。
実践練習方法②:英語の早口言葉で練習
これは小学生向けのレッスンでも人気です。
日本語でも早口言葉って意味もなく頑張っちゃいますよね。それを使って繰り返し練習、実践力UPに繋げます。
こちらは初心者の方でもフォニックスでの発音ポイントがわかるように、解説付きの練習動画があります。
英語発音のポイントと、実践時のポイントどちらも学べるので効率的に力をつけることができます。
まとめ
今回は大人向けのフォニックスの学び方と実践的なトレーニング方法についてお話ししてきました。
なんとなく「フォニックスというのがいいらしいが、具体的に何をどう学んだら良いのか?」「Aがアで、Bがブは分かったけど、そこからどう勉強していけばいいのかわからない。」とお悩みの方のお役に立てましたら幸いです。
世界で広く学ばれているフォニックスは、日本人の大人の英語学習にとっても非常に有益なものです。しかし、まだまだ系統的にしっかりと学べる場所が少ないのも事実です。
ネイティブの先生から学ぶこともできますが、大人は長年染み付いたカタカナ発音の癖が強いため、すぐには英語の音を受け入れることができないことが多いのです。
しかし、大人でもこのカタカナや日本語の癖を取りながら、フォニックスを学んでいけば短期間で発音・リスニングに大きな変化を実感できます。
当スクールのYoutubeチャンネルでは、今回ご紹介した以外にも大人のフォニックス学習に関する動画、レッスンをたくさんあげておりますので、よろしければこちらもご活用ください。
日本語の癖を取りながら、繰り返しの実践練習で発音力、リスニング力をアップさせていきましょう!
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最後までお読み頂き、ありがとうございました!