これでOK!「hat, hut, hot」の発音の違いとコツ【フォニックス】
hatとhut、どちらも「ハット」と発音していませんか?
「hat」「hut」
皆さんご存知の「イエローハット」と「ピザハット」
カタカナではどちらも「ハット」となっているので、同じ単語だと思っている方が多いかと思いますが、実はこの2つの英単語は全く別のものだとご存知ですか?
「イエローハット」は「Yellow Hat」こちらは「hat」で「帽子」の意味です。ロゴにも大きく黄色い帽子が描かれていますよね。
もう一つの「ピザハット」こちらは「ピザハット」=「Pizza Hut」と書きます。
先ほどの帽子の「hat」とは違う単語なのです!
こちらのロゴも赤い帽子のマークにも見えなくもないのですが、実は「hut」でこれは「小屋」という意味なんです。
ロゴをよーく見ると、帽子のようなものは「小屋」の屋根。
ピザハットHPにも「1号店をオープンするにあたり、カーニー兄弟が頭を悩ませたのが店名です。 小さな店舗の看板には8文字しか入るスペースがなく、「Pizza」と入れるとあと3文字しか入らない。 そこで、建物の形が山小屋に似ていたことから「Hut」を加えて「Pizza Hut」としました。」と記載されています。
英語は日本語の音とは全く違った音(英語と日本語で同じ音は1つもない、と言われています!)なので、それぞれの「hat」「hut」をカタカナに置き換えたところ、本当は別の音なのに、日本語の音では全く一緒になってしまったのです。
日本では、どちらも「ハット」と発音すればOKですが、英語では違う音で発音する必要があります。
この記事ではカタカナでは同じなってしまう「hat」と「hut」の発音と、こちらも区別が難しい「hot」
この3つの発音を解説していきたいと思います。
「ハット」「ハット」「ホット」ではなく、しっかり英語の音で発音の区別をできるようにしていきましょう!
この3つの発音の区別ができるようになると、それぞれの音を耳で聞き分けるリスニングスキルもついてきます。
英会話ができるようになりたい!という方にはとても役にたつ内容ですので、ぜひ最後までお読みくださいね。
動画で学びたい方はこちらで全ての音とポイントを解説しています!
「hat」の発音
では最初に帽子の「hat」の発音から解説していきます。この単語は発音記号で表すとこのようになります。
[ hæt ]
単語を読むときは、「ha」で「ハ」のようにローマ字で捉えるのではなく、「フォニックス」を使うと誰でも簡単に英語の音で読めるようになります。
この単語の場合は
h ➕ a ➕ t
このようにそれぞれの文字の「音読み」を足していきます。
h:お腹から息をたっぷり出す(声は出さない)
a:口を横にひいて、少し顎を下げて声を出す(アの潰れたような音になっていればOK)
t:舌先で上の前歯の裏を叩いて息を出す(声は出さない)
この3つを素早く繋げて発音します。
カタカナの「ハット」のような軽い音ではなく、「ヘァッ(ト)」という感じでaの部分が目立つ感じです。
(ト)の部分は息だけで発音します。
口にほとんど力を入れないでも発音できるカタカナの「ア」の発音とは違い、口を横に引く、というのは口の筋肉を使うので、日本人にとってこの「a」の音を発音するのは結構大変に感じると思います。
「発音するのが大変だな・・・」と感じていたら、しっかり英語発音の筋肉が使えている証拠です!
「楽に言えたな」という場合は「a」の口が作れていない可能性があるので確認してみましょう。
最後の「t」も「ト(to)」と声を出してしまわないように注意しましょう。
「hut」の発音
次に、「hut」の発音です。発音記号はこちらです。
[ hʌ́t ]
h ➕ u ➕ t
このようにそれぞれの文字の「音読み」を足していきます。
h:お腹から息をたっぷり出す(声は出さない)
u:口をリラックスさせて「ア」と発音(頑張って言わない)
t:舌先で上の前歯の裏を叩いて息を出す(声は出さない)
この3つを素早く繋げて発音します。
先ほどの「hat」は「a」の発音のとき、口の形を作るのが大変だったかと思いますが、「hut」の「u」は適当に軽く「ア」のような発音でOKです。
口を大きく開いたり、頑張って「ア」と言うのとは違う音です。口はあまり開けずに、力も入れずに発音します。
カタカナの「ハット」を発音するときはあまり口に力が入っていないので、こちらの「hut」の音と似ています。
日本人は帽子の「hat」のこともこの「ハット」で発音してしまうので、英語ではとても間違われやすいです。
帽子の「hat」を言いたいときは上記の「hat」の発音、口の筋肉をしっかり使って言うと正しく伝わります。
カタカナだと同じ「ハット」ですが、
「hat」はaを言うとき、口を横にひいて、少し顎を下げて頑張って口の形を作って発音
「hut」はカタカナの「ハット」と同じように口をあまり動かさずに軽く発音
「hot」の発音
最後に、「hot」の発音です。発音記号はこちらです。
[ hʌ́t ]
これはカタカナでは「ホット」となるので、「hat」「hut」の「ハット」とは違います。
しかし、「hot」の英語での発音はカタカナの「ホット」とは発音するときの口の形が大きく違います。
正しい「hot」の発音をするには「o」を発音するときの口の形がポイントです。
一度覚えてしまえば、誰でも簡単にできるようになります。
h ➕ o ➕ t
それぞれの文字の「音読み」を足していきます。
h:お腹から息をたっぷり出す(声は出さない)
o:口を指3本分大きく縦に開け、声を出して発音(「オ」と言おうとすると口が閉じてしまうので注意)
t:舌先で上の前歯の裏を叩いて息を出す(声は出さない)
カタカナで「ホット」と言うときは「ホ」から発音するので口をすぼめています。
しかし、英語の「o」の音は、カタカナの「オ」の音とは全く違います。
口は指3本分縦に大きく開けて発音すると、英語の「o」の音が出せます。
このときに、カタカナの「オ」や「ア」を意識して言おうとすると、口がカタカナを発音するときの形になってしまいます。
「オ」や「ア」と言おうとするのではなく、口を縦に大きく開けて声を出したときに出る音、それが英語の「o」の音です。
この「o」の発音も口を縦に大きく開けるので、発音するときに口が疲れます。
「発音するのは大変だな」と感じていればOK。
「大変ではないな」と感じる場合は、口の開け方が足りないかもしれません。
「縦に開ける」とは結構頑張って大きく開けないとできません。
鏡を見ながら、しっかり口が縦に空いているか確認して発音してみましょう。
「hot」の発音:
https://youtube.com/shorts/7vitjK30Sfk?si=JyI7YLHuHoEK7yHk
カタカナでなくフォニックスの「音読み」を覚えよう
いかがでしたか?
カタカナだと同じになってしまう「hat」と「hut」
「ホット」と発音してしまうと通じにくい「hot」
英単語は「ha=ハ」「ho=ホ」のローマ字読みのカタカナの発音とは違います。
フォニックスの「音読み」で、それぞれの音を発音するときの口の形を意識するだけで、日本人でも英語の音で発音できるようになります。
いつも日本語を話すときとは違った口の形、口の動かし方、息の出し方をしていくので、最初はやりにくく感じるかもしれませんが、練習していけば慣れていきます。
ぜひ口の形に注意しながら、何度も練習してみてくださいね!
しっかり英語の音で発音できるようになると、その音を認識できるようになるのでリスニング力も上がっていきます。
今回の内容はこちらの動画でも解説しています。実際の音や口の形など動画でご確認ください。
フォニックス、音読みとは?こちらの動画で詳しく解説しています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
e-phonics Academyへのお問い合わせはこちら
2023年09月25日 20:22